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【厳選おすすめ】浜田省吾 初心者が最初に聴くべき代表曲・名曲

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浜田省吾とは

1976年のデビューから数えて2023年でデビュー46周年を数え、今なお積極的なライブ・コンサート活動やアーティスト活動を続ける浜田省吾さん。

そんな、活動期間が長い省吾さんは楽曲数も多く名曲揃いな一方で、初心者にとっては「何から聴けば良いか?」という点が悩ましく、実際に楽曲を聴いて自分の好きな名曲を見つけるまで一定のハードルがある、という声をよく聞きます。

そこで、この記事では初めて省吾さんの楽曲を聴く人に向け、最初に聴くべきおすすめの名曲をご紹介します。

この記事を読めば、

  • 省吾さんの定番の名曲について知ることができます
  • 各楽曲についてその内容や魅力の概要を知ることができます
  • 省吾さんファンとして、スタートラインに立てます

名曲が多いだけにファンとしては好きな楽曲やおすすめの名曲を絞り込むことは難しいものの、少なくとも省吾さんを語る上では外せない・押さえておいてほしい名曲をセレクトしてご紹介します。

ライト層も含め、100人の浜省ファンが100人全員聞いたことがあり、間違いないという選曲を目標に選曲しましたので、この記事がシンガーソングライターである浜田省吾さんについて深く知り、心に響く名曲を探すきっかけとなれば嬉しいです。

省吾さんの特徴である心に響くラブソングバラードと、社会派と呼ばれる所以のロックナンバーという切り口からの楽曲紹介と合わせ、人気のある理由や楽曲の魅力をお伝えします。

ラブソング バラード編

ソングライターとはラブレターの代筆屋みたいなもの」と語る省吾さんが紡ぐ歌詞はファンの間でも大変な人気があります。

そこで、先ずはラブソングバラードについてオススメの名曲をご紹介します。

悲しみは雪のように

言わずと知れた名曲であり、省吾さんの楽曲の中で、世間的な認知度が最も高い名曲です。

1981年11月21日に14枚目のシングルとして発売された「悲しみは雪のように」は、浜田省吾さんを代表する楽曲であり、ファンのみならず多くの方に愛されています。

1992年に「愛という名のもとに」というフジテレビ系のドラマの主題歌として起用され人気が広がり、省吾さんのファンだけでなく多くの方により一層認知されるきっかけにもなりました。

降り積もる悲しみを雪に喩え、愛情や人との関係性を求めながらもすれ違う人々の姿から、身近にある大切なものに気づき大切にしよう、そう思わせてくれる名曲です。

世間的な知名度も高いため、省吾さんを知るきっかけとして先ずはおすすめの一曲です。

もう一つの土曜日

こちらも「悲しみは雪のように」と並んで人気と知名度のある名曲です。

省吾さんらしいセンチメンタルなバラードでありながら、優しさや温かな印象を受ける、そんな名曲です。

歌詞のストーリーにおいて登場する主人公と女性は、それぞれ片想いをしています。

主人公の視点を主としながらも、そこから彼が想いを寄せる女性の抱える寂しさや苦悩が読み取れ、聴き終わった後に1本の映画を観た後のような感覚があります。

省吾さんの声とマッチする心に深く沁み入る歌詞とストーリーが魅力のバラードであり、リアレンジやベスト盤への収録、コンサートでの歌唱、他アーティストによるカバーにより永く愛されている、浜田省吾を代表する楽曲です。

片想いをテーマとしており、コブクロ、中森明菜、福山雅治など、多くのアーティストにカバーされている点も特徴的で、現在活躍する多くのアーティストにも影響を与えた名曲です。

丘の上の愛

丘の上の愛」は「愛とお金」をテーマとするバラードであり、美しく若さも相まって追われる恋をしてきた、愛を知らずお金によって幸せが買える、そんな価値観を持っていることが伺える女性と、そんな女性に恋心を抱く主人公の物語です。

聴いた後に、自分にとって本当に大切なものは何かということを考えたくなる名曲です。

悲しく美しいストーリーが紡がれている「丘の上の愛」は、いつ聴いても心に沁みます。

特に、片思い中の方や叶わない恋に身を投じている方、過去の忘れられない無邪気な恋愛の思い出を抱えている心に深く響く歌詞が魅力であり、愛した人や好きな人、大切な思い出をなぞりながら聴いてほしい名曲です。

陽のあたる場所

陽のあたる場所」は、幸せに満ちたラブソングではなく、さまざまな事情や影が混在する複雑な恋愛模様をテーマとしている点が特徴的で、幸せなことだけではない恋愛を省吾さんらしい切なくリアリティのある歌詞に落とし込んだ名曲です。

歌詞のストーリーでは、寂しさから恋に落ちた二人の恋人の姿が描かれ、自分にとっての「陽のあたる場所」を見つけようとする様子からは、片思いや不倫といった背景も垣間見えます。

自分が自分らしく生きられる場所、そんな「陽のあたる場所」を探すことをテーマとするような歌詞からは、省吾さんが16歳の時に初めて人前で歌った曲である、スティービーワンダの「A Place in the SUN」との繋がりも感じられ、省吾さんのルーツが詰まった楽曲でもあります。

言葉にしてしまえばありふれた内容ですが、自分が自分らしく本当の意味で自由で満たされていると感じる時、その場所こそが自分にとっての「陽のあたる場所」であり人生で目指すべき場所だと感じられる、そんな歌詞からはセンチメンタルな内容とは裏腹にどこか温もりや優しさといったものを感じます。

ロック

ここまで、省吾さんを代表するラブソング・バラードを中心にご紹介してきましたが、ここからは省吾さんの音楽の魅力の詰まったロックナンバーをご紹介します。

MONEY

バブル景気を目前とする1984年に発表された「MONEY」は、資本主義に傾倒する社会とそこに生きる人の姿を強烈に描く歌詞が時代を超えて愛され続ける名曲です。

高度経済成長期を経てバブル経済へと向かっていく社会とそこに生きる人間のメンタリティを落とし込んだ歌詞が魅力で、金こそが全てで物質的な豊かさをひたすら追い求めることに固執する社会、そこに生きる主人公の現実と葛藤、そして怒りが描かれています。

金が全てじゃない」というメッセージを伝える楽曲は多くありますが、金が全てじゃないとはいえ、何をするにも金が要るという現実はやはり無視できません。

そこにおいて、敢えて「MONEY」を前面に押し出した歌を作った省吾さん。

極端とも取れるそのメッセージが人の心を打つのは、そこに誰もが感じている真実が含まれているからです。

メディアが煽る豊かさや価値観に踊らされ、物質的な豊かさを追い求めても何一つリアルに自分の目の前に存在するものはなく、より一層金への執着を強めていく。

身近にあるようでありながら一生手に入らないものばかりで、全てを破壊したくなる衝動に駆られる。

格差の広がりとその固定化という問題が深刻化している現代社会において、より一層リアルに感じられる歌詞とメッセージは、発表から30年以上経った今も尚名曲として愛されています。

特にライブコンサートで歌われる「MONEY」は、魂に響く音楽と歌詞のメッセージが合わさり圧巻ですので、チャンスのある方はぜひ一度生でその歌声を聴いてみてください。

J.BOY

1986年に発表されたアルバム「J.BOY」は、オリコンチャートで自身初の1位を獲得し第28回レコード大賞で優秀アルバム賞に選出された、省吾さんに記念すべきアルバムです。

その表題曲である「J.BOY」では、自分を押し殺して仕事漬けの日々を送っている現状に対し、心の奥底でくすぶっている想いを吐露しようとする主人公が描かれます。

かつて夢見ていた理想は手に入らず、守るべき誇りも持てない中で、何のために、何を目指して走り続けるのか、そんなことを自問自答する歌詞が印象的です。

J.BOYとは「Japanese BOY」の略で、JリーグもJRも無い時代に、J〇〇という造語を作った初の事例とされています。

当時の世相や社会背景をテーマにしながらも、時が経つにつれて鋭さを増して深く心に突き刺さる楽曲であり、日本人全員に今こそ聞いてほしい名曲です。

高度経済成長期末期の日本の状況と将来の日本という国を憂いながらも、一人ひとりが理想を掲げ自分の生き様を見せつけて前に進むしか無い、という強烈なメッセージを放つ「J.BOY」は、聴くたびに勇気をもらえる正に名曲です。

その他おすすめの名曲

ここまで、ラブソングバラード・ロックという2つの切り口から省吾さんの名曲をご紹介してきました。

最後に「もっと省吾さんの名曲について知りたい」という方のために、一般的な知名度は先に挙げた楽曲ほどは無いものの、長年ファンに愛されている名曲をご紹介します。

日はまた昇る

日はまた昇る」は、1998年12月12日に発売された浜田省吾31枚目のシングルです。

1999年という時代の変わり目を前に発売され、新しい時代の到来を感じさせる楽曲となっています。

美しく人生に対する深い洞察に溢れた歌詞は聴く人の心に刺さり、ファンの中でも人生に対する応援歌として人気が高く、コンサートで歌われることも多い名曲です。

タイトルはアメリカにおける「失われた世代」を代表する作家であるヘミングウェイの出世作として知られる小説「日はまた昇る」から取られたものです。

アメリカにおける失われた世代(ロストジェネレーション)とは、第一次世界大戦を経て何かを失ってしまった世代という意味であり、省吾さんはバブル経済の破綻を経て、先の見えない社会の中で新たな世紀に突入しようとする日本の不安や焦燥感を、アメリカにおけるロストジェネレーションと重ね合わせたのだと思います。

リリースから時が経ち、失われた20年とも30年とも言われる現代日本においてもなお色褪せることなく深く大切なメッセージを届け続けてくれる名曲です。

全ての結末は最初から決まっている」という運命論的な考えをベースとしながらも、行き着く先が決まっていようといまいと先のことが分からない以上、未来は明るいと信じ今を楽しんで生きるというメッセージは聴き手の胸に深く響きます。

人生は最終的に何を成したかではなく、何かを成し遂げるために生きたその過程にこそ意味がある、というメッセージからは、歳を重ねたからこそ見える人生への深い洞察を感じられ、社会派なロックナンバーやセンチメンタルなラブソングとはまた違った、省吾さんの優しさや人生観を感じられる点が魅力の名曲です。

青空のゆくえ

青空のゆくえ」は、恋の行く末をテーマとした歌であり、ある程度の人生経験を経て恋愛には明るい面だけではなく辛く苦しい面もあること、いつか終わりが来ることを知りながら、それでもどうしようもなく相手に惹かれていく主人公の姿が描かれます。

若い頃の無邪気な勢いや燃えるような感情に身を任せた恋愛ではなく、恋が魔法でありいつか解けること、痛みを伴うことを経験から知っているからこその諦めや達観からは悲観的な印象さえ受けます。

しかしその一方で、恋愛に多くの苦悩や葛藤、辛さがあることを知っていても尚相手との関係に踏み出す覚悟と愛情も感じ取ることができる点が魅力で、省吾さんの他の楽曲がそうであるように、年齢を重ねるごとに歌詞のメッセージがより一層心に響くように感じられる点が魅力的な名曲です。

一般的な知名度はなくとも確実に省吾さんを代表する楽曲と呼ぶに相応しいメッセージと魅力に溢れているため、性別や年代を問わず聴き続けて欲しい楽曲です。

詩人の鐘

省吾さんの曲の中で1990年代を象徴する楽曲である「詩人の鐘」は、ファンの間でも人気の高い名曲であり、省吾さんらしい詩的な歌詞とストレートなメッセージが特徴となっています。

1990年6月21日発表の浜田省吾12枚目のアルバム誰がために鐘は鳴るの10曲目に収録されている楽曲であり、バブル景気に浮かれる日本に警鐘を鳴らすメッセージが印象的です。

“1999年7の月に人類が滅亡する”というノストラダムスの大予言による陰鬱な空気と、バブル崩壊後の経済低迷が相まって日本が失意に沈む前、バブル崩壊の兆しが少しずつ見え隠れする中で、当時の日本の現状、世界の現状、行き過ぎた資本主義に傾倒する人々に向け、警鐘を鳴らす歌詞となっています。

僕と彼女と週末に

1982年発表の浜田省吾8枚目のアルバム「PROMISED LAND〜約束の地」収録曲であり、アルバムのラストとなる11曲目を飾る楽曲です。

曲名の”Weekend”は恋人達の”週末“と人類/地球の”終末“を表すダブルミーニングとなっており、その曲名が表す通り恋人達が過ごす週末のストーリーを通じ、人類と地球の行く末に対する憂い、メッセージを伝える壮大な楽曲となっています。

歌とはこうあってほしいという”祈り”のようなもの」と話す省吾さんの強い想いが込められており、聴き手それぞれに人生やこの世界について深いメッセージを届けています。

社会派と言われる省吾さんの一つの到達点であり代表的な名曲ですので、省吾さんの魅力をより深く知りたい方はぜひ聴いてみてください。

RISING SUN

RISING SUN ―風の勲章」は1988年発表のアルバム「FATHER’S SON」収録曲であり、「アメリカと日本」「父と子」の関係性を通じ戦後日本のあり方を問うアルバムテーマにふさわしい名曲となっています。

1945年に戦争に負け、沈みつつある夕日のように終わりを迎えつつある日本をスクラップアンドビルドで再興しようと奮闘した先人達の決意と覚悟、そして、そこから高度経済成長を経て1980年代にかけ大きく成長した現代日本について考えさせるような歌詞とメッセージが魅力です。

歌詞には、現在の日本社会の構造と豊かさのルーツとして確かにそこにある1945年の敗戦への想いと、その記憶と認識が薄れ、行き過ぎた資本主義に傾倒する現代社会への批判が込められています。

現在の自分を見つめ直すために自分のルーツを辿る時、そこに生みの親である父親の存在があるように、日本の現在を考える時、そこには必ず敗戦とアメリカの存在があります。

省吾さんのアルバム「FATHER’S SON」そして「RISING SUN」は、正にそんな「父と子」「日本とアメリカ」の関係性を強く感じさせる作品となっており、心に深く響きます。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。

省吾さんの楽曲は魅力的なものばかりで、世代を超えて愛され続けている名曲揃いです。

今回はそんな名曲の中からほんの一部をご紹介しましたが、まだまだご紹介できていないものも多くあるため、興味を持っていただけた方は、ぜひご自身の心に響く名曲を探して見て下さい。

最後に、おすすめのアルバムとして本ブログで紹介している記事へのリンクを置いておきますので、省吾さんの楽曲の魅力に浸ってもらえると嬉しいです。

ライブコンサート

省吾さんの特徴でもあるライブコンサート情報については以下にまとめていますので、興味を持って頂けた方はぜひ合わせて読んでみて下さい。

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胎教の時から浜田省吾を聴き続け、サングラスをかけて生まれた28歳。省吾さんの魅力を伝えるべくブログ執筆中。
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