浜田省吾 引退の真相と現在の活動について
浜田省吾
1952年生まれ、広島県出身。1975年、ドラマーとしてデビューし、翌1976年ソロデビュー。
デビュー当初からライブを活動の中心に置き、1982年には自身のツアーを“ON THE ROAD”と名付け、数多くのツアーや大規模野外コンサートを成功させ、1998年からは4年がかりで世紀をまたぐ全196公演・延べ動員数約60万人という他に類を見ないロングツアーを敢行するなど、常に変わらないスタンスで活動を続けている。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/ShogoHamada/profile/
省吾さんと言えばテレビなどのメディアに出ないことで有名な一方で、積極的なライブ活動を行うことで知られており、ファンや楽曲をとても大切にされているシンガーソングライターです。
またそういった魅力から、長年に渡りファンに愛され楽曲が聴き続けられています。
そんな、デビューから現在に至るまで音楽シーンの第一線で活躍されている「ハマショー」こと浜田省吾さんについて検索しようとすると、候補に「引退」や「引退 理由」と表示されます。
ここでは、省吾さんの引退の噂について、ファンの視点から考えていきたいと思います。
引退の真相
結論、現時点で引退の事実はありません。
1976年にソロデビューをし、2023年でキャリア47年目を迎える省吾さんですが、現在も変わることなく精力的にライブ、コンサート活動、作品制作を行っています。
ライブコンサートは元より、新曲・セルフカバーを発表し映画を公開するなど、多方面で活躍しており歌声についても全く色褪せることなくキャリアを重ねて尚力強く心に響く魅力は健在です。
2021年にファンクラブ会員向けのライブ、2022年からライブツアーを敢行、2023年には5月にかつて行った伝説的野外コンサート「渚園」の映像を映画として公開し、2023年9月からは全国を横断するコンサートホールツアーを開催するなど、活動に陰りがありません。
1952年生まれの省吾さんは今年で71歳を迎えますが、それでも変わらず若々しく力強い歌声と音楽を届けてくれる点が魅力であり、ファンの目から見て引退する様子は全くありません。
年齢やメディアへの露出の少なさなど表面的な情報を元に引退を心配されている方が多いと思いますが、省吾さんに限ってはそういったことは引退に繋がるものでは無いかと思います。
そのため、コンサートやライブツアーで省吾さんの歌声を聴くチャンスはありますし、新曲や過去作品のリメイク・リアレンジなど、今後も省吾さんの楽曲の魅力は広がり続けます。
とはいえ、毎回プレミアチケットとなる高いコンサートツアーのチケット倍率や、コロナ等の外部的な要因を考慮すると、生で省吾さんの歌声を聴くチャンスはかなり貴重なものです。
そのため、ライブコンサートに行けるタイミングがあれば、その際は迷わず行くことをおすすめします。
引退の噂の理由
ここまで、引退の噂について一ファンの視点からその是非を書きましたが、ここではそんな噂が出た要因と省吾さんの魅力について考察・ご紹介します。
メディアへの露出の少なさ
省吾さんは昔からメディアに出ないことを貫いており、常にサングラスをかけていてミステリアスなイメージがあります。
本来は明るくホスピタリティと優しさに溢れた方であることはファンなら誰もが知るところですが、やはりそういったミステリアスなイメージと、メディアで見ないことや素顔が見えないことを指して引退を気にされる方が多いのだと思います。
他アーティストの引退
近年では、加山雄三さんや吉田拓郎さんやなど、70代80代のアーティストが引退を発表しています。(加山雄三さんはコンサートステージからの引退)
特に吉田拓郎さんは省吾さんと同じ広島出身であり、かつて省吾さんがドラマーを務めたバンド「愛奴」では吉田拓郎さんのバックバンドを担当するなど、関わりの深いアーティストでもあります。
また、過去には吉田拓郎さんの名曲「イメージの詩」を省吾さんがカバーするなど、楽曲面でのつながりや自ら作詞作曲をする点など、時代感・音楽性も含めて類似点も多くあります。
吉田拓郎さんは現在70代半ばであり、2022年末をもって音楽活動を引退されています。
そんな同郷であり先駆者でもあるアーティストの吉田拓郎さんが引退するとあって、やはり省吾さんの引退を心配する方がいらっしゃるのだと考えられます。
過去の引退の噂
省吾さんの引退の噂は今回が初めてではなく、過去にも同じように引退が囁かれたことがありました。
それは1990年代前半から中盤にかけてであり、1986年発売のアルバム「J.BOY」が大ヒットを記録し、1992年に放映されたドラマ「愛という名のもとに」のヒットにより「悲しみは雪のように」など省吾さんの人気と世間的な認知が広まった時期でもありました。
1990年代前半〜中盤の楽曲はいずれも社会派と呼ばれる所以である重いテーマを取り扱ったものや、内省的でセンチメンタルな楽曲が多く、全体として暗い空気感のようなものを感じます。
特に、1990年発表のアルバム「誰がために鐘は鳴る」ラストに収録された「夏の終り」では、R&R STARを目指し走り続けてきたものの、様々な傷や痛みを受け、もう辞めてしまおうかと思い悩んでいる主人公が描かれます。
夢見て進んだ先で、人を傷つけ何が残るのか。
大学を中退(ドロップアウト)して音楽という長い旅に出た浜田省吾自身を歌っているとも思えるこの曲。
誰もが人生を重ねる中で心のどこかに抱えている後悔や葛藤を表現している歌詞で、省吾さん自身のそういった悩みや葛藤が感じられる歌詞から、引退を示唆していると感じたファンも多かったようです。
「夏の終り」に代表されるように、1990年前半のアルバムには心に深く響く考えさせられるメッセージを持つ名曲が多く、ロックシンガー・ソングライターとしての省吾さんの魅力が詰まっている一方、その内容からアーティスト活動からの引退を心配する声があったことも頷けます。
結果、1996年にはラブソングのみで構成された名盤「青空の扉」を発表し、1999年から2001年にかけてのツアー開催、自身の音楽的ルーツや愛を題材とする「MY FIRST LOVE」とそれに伴う映像作品の発表など、現在に至るまで第一線で活躍し続けています。
魅力
まとめとして、そんな省吾さんの魅力とおすすめの楽曲・アルバムをご紹介します。
社会派ロックシンガーとしてのイメージが強い省吾さんは、時代や世相を切り取りつつも、その中にある普遍的な真理を歌詞に落とし込んでいるため、いつの時代も聴く人の心に深く刺さります。
ロック
そんな、ロックシンガーとしての省吾さんの魅力を表す代表的なアルバムとして「J.BOY」をご紹介します。
省吾さんにとってオリコンチャートで1位を獲得した初のアルバムであり、4週にわたって一位をキープし第28回レコード大賞で優秀アルバム賞に選出された記念すべきアルバムです。
デビューシングルである「路地裏の少年」に歌詞を追加した別アレンジが収録されるなど、ファンの間で評価・人気共に高い名盤です。
また、社会派な一面と同様に省吾さんを表す特徴として、数々のラブソングの存在があります。
ラブソング
出会い、恋愛、結婚、別れなど、誰もが人生で経験する恋愛における喜怒哀楽を唯一無二の歌詞に落とし込み、聴く人の心に深く沁み入り、これは正に自分の歌だと思える、そんな名曲が数多くあります。
時に抽象的でありながら、聴く人の年齢や人生経験、その時々の心情によって幾通りもの感じ方や解釈ができる歌詞が魅力です。
物事の本質を捉え、普遍的な人の心の機微を歌詞に落とし込んでいるため、その時々の時代や世相を捉えながらも、時を経ても尚色褪せることはなく、寧ろ普遍的に変わらない美しさ、衝動、葛藤を映し出す歌詞は心に深く響きます。
その中でも「青空の扉〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜」は、省吾さんのアルバムの中で傑作との呼び声も高い作品であり、省吾さん自身も「あまりにも出来が良かった為にその後のアルバム作成に思い悩んだ」と語っています。
発売は1996年11月であり、1990年代のバブル崩壊後の混乱やソ連崩壊による国際情勢の混乱、ノストラダムスの大予言に代表される1999年に向けた陰鬱な空気を吹き飛ばすようなラブソングのみで構成されている点が特徴的なアルバムです。
また、ラブソングバラードという点では「SAND CASTLE」もおすすめです。
「SAND CASTLE」は1983年に発売された省吾さん初のセルフカバーアルバムであり、「20代の若い恋人達の甘く切ない恋の物語」をテーマとするバラードセレクションとなっています。
かつて所属していたホリプロを離れ、個人事務所「ロード&スカイ」の設立後初めて発表したアルバムであり、ロックだけではない省吾さんのラブソング・バラードの魅力を存分に感じられる名盤です。
名作と呼ばれるものには共通して、時の淘汰を生き残るだけの奥深さや深い洞察を含ますが、省吾さんの楽曲は正にその通りで、加えて過去の歌と現在の歌を聴き比べた時の変わらない歌声も大きな魅力の一つです。
中には、歳を経るにつれ歌い方や表現が変わるアーティストもいますが、省吾さんの唯一無二の歌声はいつになっても変わりません。
そればかりか、聞くたびにどの年代・瞬間の歌声も最高だと感じられるほど、魅力に溢れています。
ここまで読んで頂いた読者の方々には、本記事を通じて、引退の噂などものともせず第一線で活躍し続ける省吾さんの魅力を少しでも感じてもらえていると嬉しいです。
最後に
ここまでお読み下さりありがとうございます。
省吾さんの引退を心配してこの記事に辿り着いた皆様も、ぜひ今一度省吾さんの魅力を知って頂き、これからもファンとして名曲の魅力を共に味わうことができるきっかけとなれば嬉しいです。
また、今回ご紹介している省吾さんの代名詞でもあるライブコンサート、おすすめの楽曲やアルバムについては以下記事にてご紹介していますので、是非合わせて読んでみて下さい。